降雪による車での災害

圧雪

積雪が1cm以上積もり、人の足などで踏み固められた雪のことを圧雪といいます。圧雪の上を走るのは氷の上を走るのと同じで、いくらスタッドレスタイヤやタイヤチェーンをしてても急ブレーキを踏めばスピンしやすいので危険です。できるだけブレーキをふまないように最徐行し車との車間距離をとり、止まるときもエンジンブレーキのみで止まれるよにしなければなりません。

危険なアイスバーンとさらに危険なブラックアイスバーン

みなさんはかまくらを作ったことはあるでしょうか、かまくらは夜のうちに雪の山を作り、ショベルなどで固めてその上に水をかけて一晩おきます。すると朝になると雪に氷のコーティングされたように固くなります。ショベルで中をくり抜きかまくらが完成します。アイスバーンの原理はこれと同じで、昼間溶けた雪が夜の零下により雪の上を氷でコーティングされたものをいいます。アイスバーンになりやすい温度は気温ー2℃~ー3℃ぐらいだといわれてます。それぐらいの気温になると地表の温度が0℃以下になるからです。

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さらに危険なのはブラックアイスバーンです。ブラックアイスバーンはアイスバーンが昼に溶けたものが夜になり、再び凍ってできます。上からみると黒く見えることからブラックアイスバーン又はブラックバーンとも呼びます。一見路面が濡れているようにしか見えないので危険認知されにくいので、アイスバーンよりも危険とされます。路が黒く見えるときはブラックアイスバーンだと思ってよいでしょう。どちらも圧雪以上に滑りやすく、スタッドレスタイヤやタイヤチェーンはまったくきかないのでさらなる最徐行が必要です。

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視覚障害

視覚障害の要因には2つあります。一つはホワイトアウト、もう一つは大型車による雪煙。ホワイトアウトとは、目の前が白一色になり背景と道の区別がつかなくなることです。ホワイトアウトになる原因は吹雪によるものが最も多いです。空から降る雪と地吹雪により視覚を奪われます。最徐行はもとより昼間でもヘッドライトを点け、自分の車の存在を知らせることが大事です。もう一つの大型車の雪煙は早めに危険を察知し、ワイパーを動かすことが危険防止につながります。

危険な場所

橋の上・・・橋の下は冷気がたまりやすく橋の上だけ雪が解けずに残っていることがあるので注意。

トンネルの出入り口・・・トンネルの出入り口は影になっていて、ところどころ部分的に雪が残っていることが多いので注意。

山の上や高台など・・・上に行くほど冷気が強く雪が残っているので注意。

高いビルなどが密集しているところや影になりやすい場所・・・影になりやすい所は日があたらず雪が残っているので注意。

レジャーの雪による災害
除雪作業時の災害
子供の雪による災害