雪崩
冬のレジャーと言えば、スキーやスノボ、雪山登山などが考えられますが、毎年必ずと言っていいほど雪による災害がおきてます。その代表的なのは雪崩ではないでしょうか、その雪崩について解説します。雪崩には表層雪崩と全層雪崩があります。表層雪崩とは古い雪の層の上に新しい雪が降り積もり、その新しい雪の層だけが滑り落ちることを表層雪崩といいます。時速100km~200kmと新幹線並みの速さで滑り落ちてきます。それに対して全層雪崩は古い層、新しい層すべて滑り落ちることを全層雪崩といいます。時速は40km~80kmと自動車並みと、表層雪崩より遅いですが、人の命を奪うには充分な速度です。
雪崩が起こる原因
そもそも雪崩はなぜ起こるんでしょうか、雪崩が起こる原因や条件を知っていれば危険回避できるのではないでしょうか。そんな雪崩が起こる原因について解説します。斜面に積もった雪は重力、摩擦力、雪粒どしの結合力によってなりたってます。雪崩が起きやすい傾斜の角度は30度以上とされていて、35度~45度が最も危険とされています。表層雪崩の場合、古い雪の上に積もる雪が雪粒どうしの結合力が弱い弱層とよばれる層ができ、その上に降り積もる雪の重みによって滑り落ちていきます。全層雪崩の場合、雨などによって地表と雪の間に水が浸入し、それにより雪が溶けて空洞になり落ちていきます。
道府県別雪崩危険箇所
雪崩危険箇所は全国で20,501箇所(平成16年度公表)あります。各道府県別雪崩危険箇所はつぎのとおりです。
北海道2,536、青森1,003、岩手177、宮城175、秋田1,630、山形935、福島187、栃木209、群馬450、新潟1,484、富山907、石川1,203、福井1,318、山梨86、長野1,292、岐阜1,630、静岡59、滋賀346、京都687、兵庫1,314、鳥取1,316、島根525、岡山696、広島336
雪崩の危険から身を守るには・・・
まずは危険個所を把握することです。そのためにはインターネットで調べる。役所などでハザードマップを貰ってくる。などがあります。その他自分の目で見て危険だとわかる方法があります。落石注意の標識が設置されている場所や低木林やまばらな木しか生えてない斜面は雪崩が起きやすいです。
吹雪
雪崩のほか、吹雪による遭難に遭うことも考えられます。雪が降っているときに、風速10m以上の風が吹いてるときに吹雪といいます。10m以下だと風雪、15m以上で猛吹雪といいます。車での災害と同じように昼間、空から降る雪と地上から舞う地吹雪によってホワイトアウト現象になり、背景と道の区別がつかなくなります。
吹雪で遭難したらどうしたらいい?
雪山へ出かける前に、持ち物チェックしておきましょう。まず携帯電話(電波が届かない場所だとアウト、しかし電波が届く場所だと早めに救助してもらえる。)それ用の充電器(使い捨てなら乾電池も)チャッカマン、新聞紙数枚(湿らないようナイロン袋にいれておく)水の入ったペットボトル2,3本、懐中電灯、ショベル、チョコレート数枚などです。吹雪に遭ったらまず、動かず風をよけるためにショベルで穴を掘り、暖をとるために新聞紙を燃やしたり、水分補給の水、飢えしのぎのチョコレート、天に向けて懐中電灯を照らすと目印になる。あとはひたすら救助を待つしかありません。しかしながら、そういった場所に行く前に気象情報や地元の人の情報などにより、危険だと判断して行かないことが大事です。
日本の国は国土の半分以上が豪雪地帯に指定されています。そして沢山の人がスキー、スノボ、登山を楽しんでいることでしょう。せっかくの楽しいレジャーが、災害により悲しいことにならないように前もって情報収集してから行くように心がけてください。