流雪溝

流雪溝とは

河川又は下水処理場から水を引き雪を川へ流す人工で作られた装置。豪雪地帯では各家々の前に設置されている所もありますが、一度に多くの雪を流すと水路を詰まらせ水が溢れ出すこともあります。各都市によっての使い方やルールがあるのでルールに従って正しく使いましょう。

%e6%b5%81%e9%9b%aa%e8%ac%9b%ef%bc%92

流雪溝は蓋を開けると十字の枠がはめられています。なぜ、このような枠があるのでしょうか、大人たちが水路に落ちないようにと防御のためでもあるが、一番の理由はこれ以上大きな雪を流さないためです。なのでこの枠を外して雪を投入するのだけはやめてください。水路が詰まり水が溢れてきます。

%e6%b5%81%e9%9b%aa%e8%ac%9b%ef%bc%91

流雪溝の歴史

流雪溝の発症の地は新潟県魚沼市といわれてます。新潟県魚沼市は古く江戸時代から製糸業が盛んで、その動力である水車を動かすためにホーリッコとよばれる水路が引かれていました。大正時代にはいると動力は水車から電力に変わり、以後ホーリッコは生活用水のために用いられるようになりました。

1934(昭和9)年に4m近い豪雪に見舞われ、屋根の上に積もった雪を雪下ろしすると道路に積もった雪が屋根より高くなり、町の生活が麻痺状態となった。これを解消するために、当時生活用水として使っていたホーリッコの水量を増やして雪を流すことを試し、除雪することに成功した。これが流雪溝の始まりとされています。
%e6%b5%81%e9%9b%aa%e8%ac%9b%ef%bc%94

雪室(天然の冷蔵庫)